よし!


5回の渡りお届けしました10周年企画、フラジールの歴史を振り返ってまいりました。

【f】フラジール今昔物語①「純情編~流星からワールドワイドダンスホールまで~」
http://fragile.blog.jp/archives/17220230.html
【f】フラジール今昔物語②「奮闘編~21th Century Urban Beat Rock」
http://fragile.blog.jp/archives/17351959.html
【f】フラジール今昔物語③「変革編~ふしだらスパイダーから銀河夜光まで」
http://fragile.blog.jp/archives/17393051.html
【f】フラジール今昔物語④「立志編~裏切り挽歌」

その最終回にして次へと突入するためのマトメ、皆さんお付き合い本当にありがとうございました。という事で最新作「くたばれノスタルジア」を現在も続いているツアーを絡めながらご紹介していきましょう。

ジャケット


1stではビートロック、2ndでは歌謡と各アルバムごとに色を出してきたわけですが、今回の3rdアルバム「くたばれノスタルジア」ではその2つの融合を“狙って”制作しました。この狙ってというのが重要で、やはり今のフラジールは歌謡な部分のファンが多いので、そのイメージや音を大事にしつつ、バンドの礎でもあるビートロックの融合をうまく融合したい、今ならできるんじゃないかというバンド的には壮大なコンセプトで挑んだ作品でもあります。

くたばれポスター


タイトルのくたばれノスタルジア、よくフラジールがそれいっちゃいかんだろう、という言葉をもらいますが、いやはやこれは風刺といいますか、くたばれ“ファッション”ノスタルジアと言ったほうがわかりやすいかもしれないですね、温故知新、古きを訪ね新しくを知るわけで、古きを知らないものは新しい“古さ”は表現できないのではないかと、そういう思いもあるわけです。また、ジャケット


このタイミングで楠“ジョリ”正省がギターで参加します。ジョリとは長年の中で、サポートでフラジールでギターを弾いてくれたり、個人的にはソロでギターを弾いてくれたりと旧知の仲。引き出しの大きさとギターセンスには昔から目を見張るものがあり、満を持して加入。今回のアルバムでの2つの融合に大きく貢献してくれています。自分で曲も書いているので今後フラジールでも新曲が出てくるのではないでしょうか?


さて、苦しみながら完成した3rdアルバム、リード曲が2曲あり、まず第一弾として発表したのは「真相奇譚」。千葉の山奥の古民家を貸し切り撮影、ベリーダンサーのHeqnaさんが着物姿で踊ってくれており、映像もデビットリンチのような薄気味悪さをイメージしました。曲が出来上がる段階で映像は頭の中でできており、フラジールのPVを監督してくれている河原とともに練りに練りました。最近NHKでも流れましたね、嬉しい限りです。裏切り挽歌の流れを色濃く継承しながらポップ感が出せたかなと思います。ちなみに意外とカラオケではアルバム1位で歌われております。嬉しい!



そしてもう一曲。「牡丹の花」ですね。この曲は俺が最近体験した事から思った生と死、に関する歌です。年も重ねてくると真剣に考えるわけですよこのテーマを。何かしら色んな“生と死”が自分や周りにちらつき始めた時、生きた証を示したい!と強烈に思ったんですね。この作品ではこの10年で関わってきた音楽関係の仲間に集まってもらいました。そして作家でボーンズ奏者の道尾秀介さんにも音源、映像ともに参加してもらいました。この曲はまだ自分のものにはできていませんはっきり言って。でもこのツアーの中で少しづつではありますが血となり良くなってきております。本当難しい曲なんだけど、大好きな一曲でもあります。




そして3月にリリース、同時期にリリースした戦友「麒麟」と共に現在ツアーを慣行中。お互い刺激を与えながら全国旅をしております。リリースツアーは初台DOORSにて。つい最近の出来事なのでこの辺は覚えているぞ?

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まだまだこのアルバムは浸透していないので、これからツアーを通してより浸透させていければと思っています。やはり並々ならぬ思いで制作したアルバム、毎回なんだけどね並々ならぬ思い。でも今回は前よりも相当苦しんだし悩んだ。それを突破してできたフラジールの今の音。熊本の人気DJ、かなぶんや氏からいただいたキャッチコピー「オルタナ歌謡」。これとてもしっくりいったんですね。歌謡にしてオルタナティブ、うちを今まで説明するときに自分たちでさえ悩んでいたジャンルというくくり。うちはオルタナ歌謡です。じっくり聞いてくださっている方からの命名、謹んで大事に使っていきます。
 
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そしてアルバム内にはまだまだ愛すべき曲がたくさん眠っています。約束やら氷点花などなど。ヒロコの亡き父に送った曲もありますね。その中からもう一曲PVを作成する予定です。青い春、をテーマにしたあの曲です。お楽しみに。


さて、5回目の振り返りはまだ3月に発売したばかりで正直ここまでしかお話はありません。が、ここが終わりではなくまだまだ旅の途中です。フラジールとは昔の語り部、のように1曲1曲に物語を散りばめ、それを色んな人たちに伝えていく旅をしています。10年間。まだ武道館には果てしなく遠い道のりですが、毎年ツアーもやれて作品も作れる、望んでもらえる場所があり、新たに必要としてくれる場所もできる。音楽をやっている人間たちにはそれぞれ様々な思いがありますが、俺、並びにフラジールは常に新しい“古さ”と不変の“物語”をこれからも探求していきます。


さて、5回にわたりましたがどうでした?自分的には記憶もまばらの中頑張ったなあと思います、褒めてくれ。次のステージへ一緒に行きましょう、フラジール5人どこかで野垂れ時ぬその日まで、この音楽とともに5人で旅を続けていければよいなと思っています。人生80年、この時間を共にできているメンバーとは運命すら感じますね。ちなみにウチのバンドはプライベートでは一切会いません。ていうか日頃何してようが知ったこっちゃないんです。興味もないし。でもフラジールという一つの文化を作る為には鬼の結束をします。それでいいんです、馴れ合いのない素敵な職場ですね。


皆さんいつも応援ありがとう、様々な人々に支えられながら音楽できているフラジールから代表して、私から一言。「これからも“つっぱらかる”ぜ」と。尊敬する漫画家、吉田聡先生の言葉ですね。自分たちの大事なものを守るための音楽を追及していきます。なのでこれからも応援よろしくお願いします。


次回6回目、いつになるかわからないけどお楽しみに!またあなたの街でお会いしましょう。