さて、10年を振り返る企画第4弾。いよいよ最近となってまいりました。4年ぶり2枚目のアルバム「裏切り挽歌」の話を今回はしていこうと思います。とその前に、この3回で「アレ忘れてるぞ!」「コレ忘れてるぞ!」と色んな方にご指摘いただきましたが、違う、忘れてるんじゃない、全部は書けないのだよ、すまん。まあ、忘れてる部分もあるけど・・。

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て、気を取り直しまして、このタイミングでベーシストは松井一に。この松井という男、実はフラジールとはかなり長い付き合いで、もっと言うならば俺よりもフラジールと付き合いの長い男です。フラジールはその昔、とある音楽専門学校にてその前身バンドが結成されたのですが、その専門学校で一緒だったわけですね。元々ギタ-ボーカルで自分のバンドを持っていた男、楽器を置いて数年シャバで真っ当な社会人みたいな顔していたので、この世界に引きずり戻しました。俺ナイス判断だったぜ。
 

さて、この2ndアルバム、裏切り挽歌について少しお話を。


frAgile「裏切り挽歌」ジャケット

前回のアルバムでは自分たちの思春期を彩ったビートロックに特化し、この裏切り挽歌では歌謡の部分に特化したアルバムとなっております。リリースするにあたり販売店とのやり取りの中で、前作よりも歌謡の部分の濃さに関し話し合ったりして、どこまで歌謡な部分に寄せるか、というのが焦点となりました。結果はまあ、思い切り寄せに入ったのですが、そこはフラジール、うまい具合に前作との融合はできたかなと思った次第です。

前項で触れた「ふしだらスパイダー」と「銀河夜光」はもちろん収録、アルバムのリード曲「裏切り挽歌」は僕らにとって“仕掛けた”作品となっており、アルバムの顔であるこの曲がダメな人はきっとアルバムは買ってもらえなかったでしょう。今でもライブでは1,2曲目を飾る今のフラジールのイメージを彩ってくれている「歌謡ロック」な仕上がりとなっております。

裏切り挽歌より茨城の名店「門蔵商店」様に全面協力いただいた衣装、そして撮影場所のスタジオもカドクラ様に協力いただいております。またPVでは店主、江口氏の弟で、今はTVCMや雑誌で活躍されている江口雅也さん、ミカさんにご協力いただきました。ドラマ仕立ての怪しい雰囲気、僕の大好きな実相寺昭雄先生の真似をさせていただきました。



その他「俺たちのサマーゲーム」など1960年代後半~1970年代初頭を彩ったGSの匂いを醸し出した作品となります。このサマーゲームは小さいころ父親が聞いていた加山雄三さんへのオマージュ作品でもあるわけですね。PVを見た周りの方々から羨ましいとたくさん声をいただきました。幸せな撮影だったぜまったくもって。



そしてリリースといえばツアーがお決まりのパターンでございまして、もちろん今回も全国津々浦々とライブさせていただきました。何度もツアーをやっていくと、ごひいきにしてもらえる土地も増えてきて、おのずとその土地での繋がりも出来てまいります。これぞ旅の醍醐味ですな。5人での旅は楽しいものでもありハードなものでもあり、普通に生きていては味わえない旅の一座の苦労というやつでしょうか。ちなみに初めて東京以外でのワンマンも2か所やりました、地元熊本と沖縄。課題も残るワンマンでしたが、嬉しいですね単純にその機会に恵まれるのは。もっといろんな場所でワンマンでやりたいね、やっぱり曲多くやりたいもん。

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ツアーファイナルは前回ワンマンをやらせていただいた渋谷clubasiaで敢行。もはやフラジールのホームとなりつつあるclubasia、やりやすさと雰囲気、そして広めの会場にも関わらず見やすい客席、とお客さんからは一番喜んでもらえる箱ですね。この日もドッカン盛り上がりました本当ありがとうございます。楽しかったなぁ。ツアーが長ければ長いほどツアーファイナルを迎える日の寂し去ったらありません。もう終わるのかよ・・。となってしまうわけですな。


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そしてツアーファイナルをもって、北海道からギター一本持って上京してきた北の狼、小坂一宏が卒業。来た頃はぴちぴちの若者、卒業するころは見事に老けてたな。上京してすぐに過酷なツアー三昧だったからそれも仕方ないか。ていうかみんな老けたもんな。。最後のステージで最高の気合の演奏を見せてくれました。

この裏切り挽歌、アルバムのコンセプトはもちろんの事、新フラジールのイメージを植え付けるのに重要なアルバムとなりました。4年ぶりというのもあるし、メンバーも変わったというのもある。でも何より何が重要かというと、覚悟がのった初めてのアルバム、といいますか、ようは振り切れたって奴ですね、これはバンドの問題でもありますが、やはり流行りすたりやその時の自分の状況などによって表現というのはぶれてしまうものですが、このアルバム作成に関しては一貫して自分たちの色を出すことに専念できたアルバムだと思います。これが3rdアルバムへとつながっていくのですな、ナイスなタイミングでの立志、だったと思います。

さてさて、いよいよ次回は最終回、円熟編をお届けします。まだまだ円熟とは程遠いですがあえて使います。ここがゴールという意味ではなく、この場所で円熟したい、ってことです。わかりにくいか?まあ読んでみておくんなまし。

では、最終編のアップをお楽しみに!